使ってみた いろんなオーディオ・PC機器

耳の良くない素人が、自分の持っている音響機器の感想を綴っています。

CD音源とDSDファイル を聞き比べてみた

DSDはCDクォリティのファイル(44.1kHz)より高音質で、よく「空気感が違う」等の記事を目にします。

そうなると本当にハッキリと分かる違いが出るのか。
どこかの記事でDSDとCDファイルの音質比較を行い、DSDの方がやはり良いと書かれていましたが、そのテストで比較されていたDSDとCDデータは別の曲でした。

それ意味ないよね・・・。

録音状況が異なる音楽を比べたところで、正確に分かるとは思えません。
もしかしたら違いが出にくい事を恐れ、わざと別音源を使ったかもしれませんが。
そこはきっと大人な事情もあるのでしょう。


ということで、そんな事情もしがらみも何も無いダメダメな耳の私が、同じ音源のDSDとCDデータを比較してみました。

 

視聴に使った機器は以下です。

 

 プレイヤー:OPPO BDP-103JP

 USBメモリー:Silicon Power 32GB

 HDMIケーブル:AudioQuest Vodka

 AVアンプ:Pioneer VSA-AX1AH
 パワーアンプ:marantz MM8003

 SPケーブル:AudioQuest SR15/4
 スピーカー:KEF Q500

 電源BOX:CSE CX-63
 電源コード:XLO PL1500
       S/A LAB HIGH END HOSE 3.5

 

  ※音楽ファイルはUSBメモリーから再生。

 

構成図

f:id:zerysound:20141104214419j:plain

 

 

比較してみた 

 

同じ曲でCD音質、DSDファイルの両方を所有しているのは少ないのですが、とにかく手持ちであったのを比較。

 

 TVアニメ WHITE ALBUM2 かずさクラシックピアノ集

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XdGpSjAXL.jpg

 

実際のピアノ演奏を録音したものです。
その中からラストナンバーの「POWDER SNOW」をそれぞれ聞いてみました。

 

 

・・・・・・これは

・・・・・・・変わった・・・・か・・?

 

 

と悩むぐらいに分かりにくい。

DSDのほうがピアノの響きが良いように聞こえるのですが、改めてCDファイルを聞くと、いや・・?気のせい?と思えます。

後半で鍵盤を強く叩き、弦の響きが激しく震える部分では、DSDのほうが低音が力強いかなぁ、と感じるのですが・・・・聞き比べると、思ったほどそうでもなかったり。

何度聴いても、ハッキリと「ここが明らかに違う」という点を見出すことが出来ません。つまりは、もし差があるにしても、一聴して分かる変化ではないということでしょう。

プラシーボを加味すれば「空気感が違う」と言えるかも(笑)

 

Next Sound

 

Suara : The Best 〜タイアップコレクション〜

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41PmY3UaBNL._SL500_AA300_.jpg

 

Suaraさんが歌ってきた曲が多数入っているベスト盤。
良い歌が多く、素晴らしいアルバム。

e-onkyoでDSFファイルが販売されたのは、SACDで再生するのを手間と感じる私にとっては渡りに船。速攻で購入しました。
これだけ曲数が多くて2,000円は有り難い。

こちらにも「POWDER SNOW」があるので比較。
合わせて「キミガタメ」と「MOON PHASE」を聞いてみました。

 

 

どれも分かりません(汗)

 

 

そもそもの録音状況が良いのか、CD音質といえどクォリティの高さが突出しているので、ますますDSDとの優劣が分からない。
3曲ともに違いを感じることができません。

ハッキリ分かるのは

 

うん、どれも良い歌だ

 

ということですNe。 

 

Next Sound

 

 Brand New Day

http://ecx.images-amazon.com/images/I/4127YY1PBVL.jpg

 

ラストはこれで。

Stingの歌で、1999年と昔のアルバムですが、SACDは海外で発売されているようです。私はDSFで持っているため、CD音質と比較します。

エキゾチックな雰囲気がお気に入りの曲「Desert Rose」をスタート。

 

 

これは違う!

 

 

DSDは、まず最初から楽器の明瞭感が高い。CD音質では分かりにくい細かな音がハッキリと聞き取れる。そのためか、DSDの方が立体的に聞こえます。
ボーカルもDSDの後にCDファイルを流すと平面的になる。

これはなかなかの違いでした。

まぁ、絶対にDSDじゃなきゃダメだ!
という程ではないにしても、どうせならDSDで聞きたい、と思えるぐらいの品質の差は感じました

 

 

総 括

 

聞き比べてみて、1曲だけはその差が分かったものの、総合すると結局は「そこまで大きな違いはありません」。

というのも、CDクオリティでも元来の録音事情・加工内容が良ければ、非常に良く聞こえるからです。

この「聞こえる」というのがポイントでしょう。
高音質でノイズが少なくなっても、それをイコール良い音楽として必ずしも認識するわけではなく、むしろ人が好印象を持てるように加工した方が有利になる事もあり得ます。※なのでイコライザー等が役に立つ。

つまりハイレゾ=CDより良いと感じる音、は必ずしも成立しないということです。

実際、ハイレゾのクラシックの中には、平面的で楽器の音にも臨場感が無いものもあり、それよりは Aquaplus のCDクォリティの方が遥かに良いと感じる事があります。

また普通のCD音源を元にアップサンプリングしたものもあるため、DSDだからといって一概に良質な音とは言えないでしょう。

そうなると、現時点でDSD品質にこだわる必要性を私は感じませんでした。
少なくとも私の耳では。

 

ただ1点だけ、心残りが。

私のテストでは同じ曲を選択していますが、いかんせん視聴機器が心許ない。

BDP-103JPからHDMIDSD転送はしています。

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DSDのまま転送できる

そう、BDP-103JPならね!

  

しているのですが、このAVアンプでは恐らく、受け取ったDSDデータをPCMに変換してからDAC処理しているはずです。
できればDSDを直接DACに転送・処理してくれるAVアンプで試してみたい。
そうすればもう少し、何らかの変化はあるのかなぁ、とか。

 

いずれ対応出来るAVアンプを購入し、やってみましょう。